東京ガスでは、東京電力のオール家電に対抗するため
給湯器発電の「エコウィル」とガス発電の「ライフエル」の二つのシステムを
「マイホーム家電」の戦略商品に位置づけ、一般家庭での設置を05年度の200台
から、5年後の10年度には累計4万3000台にまで増やす計画らしい。
http://home.tokyo-gas.co.jp/hatsuden/index.html
このシステム、実は震災に弱い。ガスと電気というライフラインは災害発生時には
寸断されるのは阪神淡路や新潟などで周知の事実。しかしリーズナブルな価格設定や
国の補助金制度からある程度、震災時を考慮しなければ導入の価値はある。
では実際問題、震災にも耐えられるコージェネレーションシステムは無いのか?
と言えば、複合的にすることで解決できるかもしれない。
まずは、ソーラーパネル。最近では発電効率も上がり発電量も通常の家をカバーする
ぐらいであれば十分賄える。これに、灯油式コージェネレーションシステムを
組み合わせることで、ほぼスタンドアローン状態を維持できると思われる。
問題は水だろう。しかし水問題も郊外などで地下水を利用できる場所+雨水貯水槽
があれば水問題は解決される。
これで電気・水・熱源はカバーできるだろう。
せいぜい問題があるとすればまだまだコージェネレーションシステムも光発電も
コスト的に割高なことだろうか。しかし、これらを住宅設備に実装することで
災害対策住宅として位置付けることは日常の災害対策としても有効だろう。
なにせ、都市部を含め日本の住宅の多くはライフラインに依存し過ぎている。
ひとたび何か起きればすぐにライフラインが寸断されパニック状態になる。
また通信にしてもワイヤレス通信はまだまだ通信速度が遅く、WIMAXやHSDPA方式の
実用化・正式運用が待ち望まれる。HSDPAはドコモでは今年夏に・ボーダフォンも来年以降
auでは2007年からのCDMA2000を前に既に2.4Mの通信速度を実現している。
WIMAXの方は普及実用化までにまだ数年かかる見通しだ。
海外の事例では、英ボーダフォンが移動体通信網を利用した固定代用回線の普及や
auがウルトラ3Gで同じような移動・固定回線の統合を目指している。
ライフラインという電気・ガス・水道・電話といった基本要素が徐々に
置き換わりはじめている時代に今、差し掛かっている。